旅行、外食大好きで地方競馬馬主のアジンです!
今回は2021/7/12~13に北海道のノーザンホースパークで行われた、セレクトセールに行ってみたのでレポートしたいと思います。
早速お断りですが、この記事はほとんど写真がありません。セレクトセールはプライバシー保護のため、会場内での写真撮影が禁止されているためです。その点はご了承ください。ルール則って記事を執筆しています。
2021年のセレクトセールはたくさん売れた!
2021年のセレクトセールは売れに売れた!
今年の最終的な結果は、1日目の1歳は約116億、2日目の当歳は約109億の売り上げとなり、両日とも過去最高額を大幅に更新しました。2日間の合計では約225億ですからね・・・。凄いセリでした。
さらに、1億円以上で売れた馬は1歳が28頭、当歳が24頭で合計52頭、落札率も高く、1歳が93.4%、当歳が92.6%ということです。
金額を押し上げた要因の一つとしては、サイバーエージェントの藤田社長が参入してきたこともありますね。2日間で約24億使ってます。
【今年のセレクトセールの中心は…】
藤田晋氏の落札馬
1歳馬 落札12頭、総額15億4100万円
0歳馬 落札6頭、総額8億2600万円2日合計18頭、23億6700万円#競馬 #keiba #藤田晋 https://t.co/5j2QNMAgat pic.twitter.com/sgQycDCKwG
— 競馬ラボ (@keibalab) July 13, 2021
もう一つの注目点は、ディープインパクトのラストクロップが出品されたというところですね。2019年に亡くなってしまったので、今年の1歳が最後の産駒ということになります。
https://twitter.com/SELECTSALE_jpn/status/1414398453807910917?s=20
その中でも一番高額で落札されたのがゴーマギーゴーの2020で3億円です。
そもそもセレクトセールとは?
そもそもセレクトセールとは何なのか?一般社団法人日本競走馬協会が主催する競走馬のセリです。
競走馬のセリだと、他に主に日高でやっているセレクションセールとかサマーセールとかがありますが、こちらは日高軽種馬農業協同組合が主催しています。
堅苦しいことはおいておくと、セレクトセール(と千葉トレーニングセール)は社台系の馬がメイン、その他のセリは非社台系の馬がメインになります。
昨今の中央競馬のG1レースのほとんどがノーザンファーム生産の馬が勝利しており、セレクトセールにはG1を勝てる馬が毎年いるということですので、金額が高騰しているのです。
セレクトセールへ行く方法
セレクトセールは毎年、新千歳空港のそばにあるノーザンホースパークで開催されています。
ノーザンホースパークは普段は観光牧場で、馬に乗ったりでき、馬を身近に感じられる施設になっています。
セレクトセール期間中は、一般の方は入れない貸し切り営業になるので、当日いきなり行っても入ることはできません。事前にセリに参加する意思があるという「購買者登録」をしておく必要があります。
購買者登録は日本競走馬協会のWebで申込書をダウンロードし、必要事項を記入して教会へ送ります。
送付後1週間程度で入構証を送ってくれます。トップに載せてある写真の首掛け式のやつがそれです。
JRAもしくは地方競馬の馬主資格があればだれでも可能です。事前に馬が買える資産があるかどうかの確認等もありません。
セレクトセール当日
セレクトセール当日は、10時からセリが始まるので、アジンは9時過ぎに到着するように行きました。7時頃から空いているようで、事前に購入を考えている馬を見たりもできるようです。
ノーザンホースパークへは、普段なら新千歳空港からシャトルバスが出ているのですが、今年はコロナ渦ということでバスが出てなかったので、自力で行かなければなりません。選択肢としては、レンタカーかタクシーになりますね。
アジンは、南千歳駅からタクシーで行きました。
会場はこんな感じ
会場内の写真が撮れないので、GoogleMAPの航空写真を使って書いてみました。行く際の参考にしてください。
※画像をクリックすると拡大します。
アジンは自由席エリアに席を取り、休憩や食事をしていました。指定席エリアは過去にセレクトセールで購入したことがある方向けの席で、競馬新聞でよく見る名前がテーブルに置かれていました。
セール会場の中にも椅子がありますが、こちらはほとんどが指定席になっています。自由席もありますがこの席は購入時用となっているため、ずっと座っている訳にはいきません。
コロナ禍ということで検温消毒はもちろんのこと、会場内の様々な場所で係の方が消毒をしていました。
馬を見るならパレードリンク
パレードリンクには、常時3~4頭の馬が周回していました。ここでセリ前最後の馬チェックができます。実際に歩いている馬をチェックすることができます。
ここにいればセリに上場されているすべての馬を見ることができるので、馬体を見たい方はオススメです。
会場内での飲食はすべてタダ!
会場内には、ビュッフェ形式で飲食を提供してくれる場所が大小合わせて3ヶ所くらいあり、購買者登録されている人とその付き添いの人は無料で頂くことができます。
飲み物はソフトドリンクからビール、ウイスキーなど様々なものが用意されてました。
食べ物はおにぎり、ハンバーガー、豚汁、ラーメン、カニなどの他に、目の前でステーキやホタテ焼き、やきそばなどが焼かれて提供されていました。まさに至れり尽せりです。
他にもレストラン内でも無料で食事が提供されているようでした。
セリで声を上げているのは購買者ではない??
グリーンチャンネルやネット中継でセリを見てると、セリ中に「ハーーーイ!」と大きな声が聞こえてくるのを耳にしたことがあると思います。
これは購買者(馬主)が声を上げているわけではなく、スポッターという購買者と鑑定台の人の間に入って購入意思を伝えてくれる人が声を上げています。
つまり、購買者はスポッターに人差し指を上げたりして購入の意志を伝え、それをスポッターが大声で鑑定台の人に伝えるといった流れになっています。これは現場へ行かないとわからないことですね。
地方競馬馬主はセレクトセールは不向き??
正直不向きです・・・笑。
地方競馬の馬主はだいたい平均すると400~600万程度の馬を狙っています。セレクトセールではその金額の馬はいません・・・。もちろん高額馬を地方競馬で走らすこともできますが、賞金とのバランスで難しいです。
地方競馬の馬主の主戦場は、日高で開催されるサマーセール、セプテンバーセール、オータムサールや、札幌競馬場で開催されるトレーニングセールが主だったところですね。